アオイの漫画雑談部屋

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誰しもがつく「嘘」(古見症ネタバレ注意)

 嘘というのは、様々な種類がありますよね。誰かを陥れたくてついた嘘、逆に幸せになってもらいたくてつく嘘も、しばしば見受けられます。嘘といえばこの間、漫画「古見さんは、コミュ症です。」にて、只野くんが自分の気持ちに嘘をついて万場木さんの告白を了承したシーンに対して賛否両論巻き起こりましたね。

 そんな様々な嘘、そして古見症騒動に関して私がどう思っているのかをまとめてみたので、ぜひ最後までご覧ください。

 


 私の考えは、ごくありきたりですが嘘は使い方だと思っています。良い嘘は使ってもいいんです。

 例えば、前見た本の中で「架空の敵を作る」というのがありました。これは、チーム内に輪を乱す人がいた際に、「あのチームにはこんな嫌な奴がいて、プロジェクトが失敗したらしいよ」という嘘を流して、輪を乱す人に対して「まさかこのチームにはそんなダサいことする人いないよね?」と思わせる戦法らしいです。これはチームにとって利益をもたらすとても良い嘘です。こういうことにはガンガン使っていくべきです。

 だけど私は「人を傷つける嘘」だけは、ついてはいけないと思っています。人を嘘で傷つけていいことありますか?無いですよね。「笑い」や「活用」の範疇を超えた嘘をついた人間は、その場で怒られるべきです。

 


 では、そんな私が只野くんの告白OK事件についてどう思っているのか。

 正直言います。只野くんの気持ち、分かるんだよ。「こんな僕に告白を…」って気持ち、本当に分かる。告白されたことないけど、実際にそんなシチュエーションで万場木さん並みの可愛さの人に告白されたら多分OKしちゃう。あと、自分と好きな人が釣り合わないって気持ちもわかる。「あの人と俺、ムリムリ」分かる。思っちゃうよね。オダ先生、「芯がしっかりしてるようでブレブレの人」の心情、よく分かってらっしゃる。

でも、だからといって告白をOKするのは、「良い嘘」なのかな?

 私は只野くんの気持ちが分かる。だから本当に万場木さんは凄いと思う。相手に好きな人いるって分かってても、それでも告白をして「誰にも嘘をつかず」に、心のわだかまりを無くそうと頑張っているんだもん。この対比、とても美しい。この対比以外に、只野くんが自分の過ち(良い嘘だと思っていたものが違っていたこと)に気づく方法は無かったかもしれない。そういう意味では、この事件にはとても価値があると思います。

 


最後に、万場木さんから告白される前の只野くんにぜひ見てもらいたかった「ニセコイ」の鶫の名言を。

 


(自分の好きな人が結婚してしまう時、想いを伝えるかどうか、伝えないのならば、それで納得出来るのか、という問いに対して)

「納得するしないの問題ではない、仕方がないなら納得するしかない。だが、それはきっと納得するしかないだけで、納得したいわけではないのだ。」

 


 万場木さんは自分の納得いく方法を選んだ。只野くんは無理やり自分の中で「僕とは釣り合わない」と納得させた。

これが、只野くんの過ちの原因の一つであると、思いますよ…。